2015/01/20

09 五矢(ごや)

戔嗚尊が天照大神に乱暴を働き、高天原を追放され
自らの前非を悔い改め、諸国を巡って修行しているうちのある日,
行けども行けども人家はなく朝から一粒の食べ物も口に入れず、
日暮れとともに空腹と疲れを感じておりました。

尊は今夜も野宿かと重い足を運びました。するとはるか彼方にポツンと
1つの灯りをみつけ、喜んだ尊は重い足を早めました。
そこには2軒の家があり、1軒は豊かな暮らし向きと見られ、
もう一軒は家の中から灯りも見えず貧しい様子にみえました。

豊かな家は「巨旦」といい、貧しい方は「蘇民」という兄弟でした。
尊はまず巨旦の家で一夜の宿を乞いましたが、尊のボロボロの風体を
見た巨旦はにべもなく断り、尊は致し方なく、重い足を蘇民の門口に
移しました。蘇民夫婦は温かく尊を迎い入れ、栗の飯でよければと
食べさせ、夜具も無いのでと栗殻を敷いて尊を休ませてくれました。

尊は、温かい蘇民夫婦のもてなしに非常に感激して、貧しい蘇民夫婦の
ために色々な教えごとをしました。
そのような教えごとを受けた蘇民は年毎に栄え、一方豊かであった巨旦は
年毎に落ち目になり、遂にはその土地を去っていったといわれています。
「情けは人の為ならず」、ということを教えている神楽である。


雄勝法印神楽 演目

01 初矢(しょや)
02 両天(りょうてん)
03 三天(さんてん)
04 四天(してん)
05 宇賀玉(うがたま)
06 岩戸開(いわどびらき)
07 叢雲(むらくも)
08 魔王退治(まおうたいじ)
09 五矢(ごや)
10 鬼門(きもん)
11 道祖(どうそ)
12 所望分(しょもうわけ)
13 蛭児(ひるこ)
14 笹結(ささむすび)
15 橋引(はしひき)
16 醜女退治(きじょたいじ)
17 空所(くうしょ)
18 順唄 (じゅんばい) 
19 日本武尊(やまとたけるのみこと)
20 白露(はくろ)
21 釣弓(ちきゅう)
22 産屋(うぶや) 
23 荒神舞(こうじんまい)
24 二之矢(にのや)
25 普照(ふしょう)
26 湯之父(ゆのちち)
27 国譲(こくじょう)
28 獅子(しし)